対戦中の処理速度の話
対戦中、視覚から得た情報を頭で処理して次の行動を選び、どのように手を動かすのかを決定します。この一連の流れは速ければ速いほどよいです。
この流れのうち、ボトルネックになるのは大体が頭での処理です。行動が決定できないまま新たな視覚情報と判断すべき事柄が頭の中に積み重なっていき、ついには処理落ちしてしまう…なんていうのは、よくある話です。何もできなかったり、誤った行動を選択したりしてしまいます。
自身の行動を素早く押しつけていくプレイヤーは強いです。神段帯は自分を含め、相手の行動に対しての回答を用意しているプレイヤーはあまり多くないように思います。なので誤った行動や同じ行動ばかり選択してしまいます。仮に対応が頭の中にあってもとっさに行動に移すことができません。そうこうしているうちに対戦が終わってしまいます。
王段までは押しつけで到達できるとよく聞きます。最近まで「押しつけ」の意味をいまいち理解できていませんでしたが、ようは相手に考える時間を与えないように手数でバンバン勝負を仕掛けていく、ということになるでしょうか。
メンタルゲームです
対戦中の解像度が高くなったなあと感じることが増えました。解像度が高くなることで処理すべき情報は増えるわけですが、自分の頭は処理落ちせずなんとかなっています。脳内リソースに余裕ができたので、解像度を高くしても大丈夫になったのかもしれません。成長ですね。
解像度の話に戻ります。
初心者から初級者、そして中級者、上級者へステップアップしていく
初心者のうちは対戦中の解像度が荒いです。そもそも視覚情報のうち、なにを優先して処理すべきなのかも分かりません。
鉄拳を始めて 1 ヶ月くらいはひたすらランクマに潜り続けていて、気がついたら 1000 試合をゆうに超えていました。その頃は戒拳と修羅をいったりきたりしていたでしょうか。
格ゲーがほぼ初ということもあって、思った技をとっさに出せないことがはじめの頃の悩みでした。実戦だと緊張でコンボを完走できないこともしばしばでした。これは数をこなして慣れるしかない、ということでひたすらランクマに潜っていたと記憶しています。
初心者帯は解像度が低い。上達するにつれて解像度が高くなる。細かい読み合いができる。
教える時も、そこに合わせる必要がある。
詳細を伝えても意味がわからない。まずは大枠を把握してもらう必要がある。
ドラグノフのこととか。セットプレーをいくつか。切り返し方とか。