対戦中の解像度を上げて、行動を細かく用意しておくこと
安定して勝てるようになりたいです、鉄拳でも TFT でも。自分の勝敗に対して根拠を持ちたいです。自分は「なんか技が噛み合って勝てたな」で終わってしまう勝利に、あまり意義を感じられません。そこには再現性がないからです。
帝段あたりまでは、相手側に置き技がないから攻めよう、攻め込んでくるから技を置いとこう、くらいのざっくりとした解像度でも十分でした。大雑把な攻めでも、通せればそれで良かった。相手側の攻めのバリエーションもそこまで多くないため、キャラ対策もほとんど必要ありません。
神段を踏んでからは、こちら側の行動に対してなんらかの回答を持っている人が格段に増えます。また、相手の攻め方のパターンも増え、こちら側が対応策を持っていない状態では厳しいです。
とはいえ、対戦中に考える余裕なんてありません。あらかじめ用意している手札がすべてで、場面に応じて一番リターンが高いと考えられるカードを素早く選択できるかどうかにかかっています。
そこで、リプレイです。自分の対戦を見返して、自分が取れた行動を整理する時間を作ります。
人に聞いたところ、王段を踏むまではリプレイを見返したほうが良い人とそうでない人がいるようです。自分はフレームに基づいた理解が欲しいタイプです。再現性のために数字という揺るがぬものを軸に判断したいので、リプレイを見返さないとどうにもならないです。
フレーム情報と相手の次の行動をセットで見る
鉄拳7 フレーム知識について、セットプレイの作り方 - のりブログ
各種技のフレーム情報と合わせて、相手が次に選択した行動も一緒にメモをとっています。
リプレイを見るとき、自分は相手の技をそもそも知らないことが多いので、相手の技のガードおよびヒット時の硬直を見て、その次に選択した行動を一緒に見るようにしています。たとえば微有利を取って、割れない連携をしていたのか、それともフレームに隙間がある技を振っていたのか、横移動をしていたのか。
技のフレーム情報を頭のなかに入れておくことで自分が取るべき行動がある程度絞れます。確反以外はフレームの数値をきっちりかっちり覚える必要はあまりないと思っていて、微有利微不利、大幅有利なのかどうか、発生の重い技なのか、そうでないのか、くらいで記憶しています。
ランクマの場合、次に同じキャラで同じ戦い方をする相手と当たるとは限りません。当たったとしても忘れているかもしれません。フレーム情報だけでもうっすら覚えておければ、いま自分はぼったくられているのかなんなのかくらいは把握できます。
わお
手癖のこと。相手側からリスクを与えられているのにも関わらず同じような行動を無意識に選んでしまっていないかどうかは、できるだけ意識して見ておきたいです。
キャラを問わず手癖になりやすい行動として、起き上がり方やしゃがパン、パワクラなどがあります。スプリングキックなどはガード時硬直が大きく、浮かされるケースが多いです。各種起き上がり蹴りは下段中段問わず蹴った瞬間に立ち状態判定になっているため、スカしてしまうと中段コンボ始動技をもらいます。しゃがパンは切り返しとして優秀ですが、不利を背負って毎回しゃがパンで切り替えしている場合は読まれて横移動やジャンステで対応されやすいです。また、中段パワクラの場合は確反がありますし、投げや下段に対して無力なのでやや怖いです。
手癖を直すのは大変です。無意識でその行動を選択するようになってしまっているからです。自分の手癖を認識したとき、一度その行動は封印し、それに変わる行動を意識的に行うようにする必要があります。その選択を迷わず選べるようになったとき、手癖だった行動をあらためて手札に戻して、相手に応じて使い分けるように訓練を積みます。
「この行動に対処してリターン取れてたの偉いな~」「相手をしゃがませる行動が無かったから全然中段通せなかったな~」と振り返れないので自分自身のことを褒めれません、行動を改善することもできません。
人間は感情の生き物なので、最終的には気持ちの強い人間が勝つんだよな~